前回の投稿から1年半近く過ぎました。
コロナ禍という状況は、緊張と緩和を不規則に押し寄せ・・簡単に言うと、あまり楽でない状況が続いています。
テレワーク推奨を呼び掛ける人が、一番テレワークしていなかったり、「エッセンシャルワーカー以外は、東京に来ないでください」「帰省は諦めてください」というなか、東京2020大会が開催されたり。。。
“若年層は、ワクチン接種に慎重”という前評判に反して予約なしワクチン接種会場を設置したら若者の長蛇の列が出来たり。
変な感じ~と思います(個人の感想です)
その間、我が家では、娘(きょうだいで年齢が低いほうの子)が保育園を卒園し、小学校に入学しました。
保育園には、きょうだいで通算して8年ほど通いました。
今回は、8年を通して感じたことを書こうかなと思います。
8年間、私は朝の送り出しを担当していました。
保育園に行きたがらない泣きじゃくる子どもをなだめ、なんとか自転車に乗せ自宅を出発、紙おむつから保育園指定の布おむつに履き替えさせ、検温結果を壁に書き、連絡ノートと共に先生に預け再び駅に向かい、職場に向かう。
(朝の紙おむつはどこにも捨てられないので帰宅するまで1日中持ち歩くことになる)
そんな毎日でした。
1歳児クラスは当時、8人×2クラスの16人。
そんなことしているお父さんは私1人でした。
当時の職場(出向き先)は、私語含め会話が飛び交わない静かなところでした。
別に禁止されてた訳でなく、雰囲気で。同調圧力ってやつです。
会話は口頭でなくチャットやメールで行う。今ふうに言えば「飛沫感染リスクが低い」現場でした。
偶然でしょうが、私が所属するチーム内に子持ちのおっさんはいませんでした。妻帯者は数名いたかな。勿論、朝、保育園経由で出勤する人もいません。
周りから、どう見られていたのでしょうか。
どうやら、特に関心がなかったようです。
1歳半健診で半休したときも「健診ってお父さんが行っていいのか。」と感想を言われました。
(余談ですが1歳半健診、お父さん、私だけでした。)
少子化なんだなと。
「孤育て」ってこういう事かと。
「イクメン」っていう言葉は消費喚起のための広告用語※なんだなと。
※使用例:イクメンは、ワンボックスカーを買おう。っていう広告。
「孤育て」について、私はある意味賛成なんです。
ですが、「孤育てにならないように活動」に懐疑的なんですよ。
特に父親の場合は、孤育て出来るよう用意や心構えや社会システムが必要だと思っています。
孤育て力(こそだてりょく)が必要なのだと。
仕事と子育ては、アンビバレンスです。なおさらそう思うのです。
というのも、保育園に身を置いて思ったのは、父親の家事を含め育児に対する関心が、とっても千差万別と感じるのです。
体感するのは、父親が保育園に関わっているのはマイノリティグループということです。
なぜそのような集団が形成されるのか、原因を考えてみて1つ思い当たったのは、保育園は入園するためのプロセスです。
幼稚園と違って、まず市役所(町・村なら役場、区なら区役所)に申請します。
そこで保育の必要性を測られます。
・勤務地/勤務時間/職種(虚偽がないように、職場に勤務証明書を書いてもらいます)
・ひとり親か否か
・親の健康状態
・保育可能な親戚の有無
・第1子か第2子か、多胎児か など。
言い換えれば「いかに、保育が必要なのか」を伝えます。
それらをポイント換算し、ポイントが高い順に採用され、所轄内の保育園に割り当てられるというプロセスを踏みます。
募集数に対して応募数が多い場合は、希望した保育園に入れる保証もないのです。
(以前は世帯収入まで聞かれました。保育料算出のためです。現在は保育料無料です)
脱線ぎみになりますが、お父さんと子どもだけで小児科クリニックや保健センターに行ったりすると奇人変人扱いに近いです。「奥さんにお遣いを頼まれたお父さん」っていう扱いにされます。(個人の感想です)
最近、こんな本を見つけました。
「妻に言えない夫の本音 仕事と子育てをめぐる葛藤の正体 (朝日新書)」朝日新聞「父親のモヤモヤ」取材班 (著)
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22279
とても共感できました。
子どもが出来てからの諸々増えた「モヤモヤ疲れ」について良く書かれているなぁという感想です。
結局、男性育休の取得率とか「数字」ばかり取り上げられて実際、育休して育児に関わっているか否か?や、育休未取得でも育児関連で孤軍奮闘しているのかについての実態は見えてこない、情報伝播しにくい感覚です。
また、少し前の記事ですが、こんなのがありました。
「育児時間は10年でわずか16分増えただけ? 世の中の夫たちは“イクメン”になったのか」
https://www.fnn.jp/articles/-/18728
2010年に「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれ、ブームに近い盛り上がりを見せた“イクメン”。「子育てする男性(メンズ)」を意味する言葉の誕生から、10年近い時が流れている。 10年前と比べて“イクメン”という言葉を聞かなくなったように思うが、子育て意識の高まり …
上記の記事より抜粋
6歳未満の子どもを持つ夫の育児時間
2016年 49分 (妻は225分)
私の場合2016年を思い返すと・・・210分(朝120分+帰宅後90分)
→こんなことを同僚(男性)に話しても、かわいそうがられるか、爆笑されるかです。
副題の「保育園でお父さんを見かけるようになった?」の答え。
8年間で1、2名、お父さん対応の家庭が増えたかな(クラス毎に)卒園式で初めて見たお父さんもいたなぁ。高そうなカメラ持ってたなぁ。
今回はこんなところです。