SAFe(Scaled Agile Framework)について

最近、アジャイルに注目しています、Sanaです。

先日、エンタープライズアジャイル界のトップフレームワークである「SAFe」(リンク)を提唱する、Scaled agile Inc.のFellowでありVICE Presidentでもある、Michael Stump氏が来日され、当社でSAFeについての講演を実施いただきました。

「SAFe」とは、チーム、組織、企業レベルでアジャイルを取り組むための考え方やプロセスを定義したもので、約50人以上の組織を対象にしたフレームワークです。(下図がSAFeの全体感を表すものです)

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https://www.scaledagile.com/

Michael氏いわく、「SAFeのことを船で例えると、モーターボート(チーム)は小さく小回りがききますが、通常タンカー(組織、企業)は動きが遅く、小回りがききませんが、このSAFeのフレームワークを活用することで、素早く小回りが効くタンカー(組織、企業)になっていくというイメージです。」

世界レベルでも、組織が大きくなると小回りが効かなく、イノベーションも起こしにくい状況のようで(日本もしかりですが)、そこを打開するための施策の一つになります。

現在、SAFeは北米、南米、欧州では大きく実績を伸ばしており、Scaled Agile Inc社として、意外と進んでいなかったアジアに今後、積極的に展開する計画を立てられており、その一環として来日され、なんやかんやありまして、来社&講演をいただく運びになりました。

SAFeの実績としては、大手グローバル企業 ,金融機関,政府系組織など、幅広く展開されており、500以上のスクラムチームが存在している企業でも採用実績がある(すごい!)ようです。

今回の講演においては、SAFeで必要な5つのコンピテンシーの概要をお話いただきました。(細かいことは今後別でご紹介できればと思います)

<5つのコンピテンシー>
・リーンアジャイルリーダーシップ
・チームアジリティ、テクニカルアジリティ
・DevOps
・ビジネスソリューションとリーンシステムエンジニアリング
・リーンポートフォリオマネジメント

この中で、特に大事な部分として、「リーンアジャイルリーダーシップ」を上げられおり、アジャイルリーダーは「どこに向かっていくのか?」を強くビジョンを示すことが一番の重要なところで、この部分が緩いと、バラバラになっていくとおっしゃっていました。

先日のAPH(Agile Performance Holachay)のセミナーでも真のアジャイルリーダーとは、方向を示すことが重要とおっしゃっていた部分にも重なり、強さと柔軟性が非常に求められる役割だということが共通項として見て取れます。

参加者から事前に集めた質問にMichael氏が真摯に受け答えをいただき、次の予定があるにも課関わらず、熱くなって予定時間をオーバーした講演となったのは、内緒です。

アジャイル関連の話を今後も公開していければと思ってます。

Sana

Sana について

TDCソフト株式会社 ビジネスイノベーション本部所属。 社内発の事業創造のための風土醸成とベンチャー企業との共創を求めて活動しております。