前回から、発達障がいについて試行錯誤した話を始めました。
今回は、その続きです。
(抜粋)
これを「感覚統合の未発達」と言ったりします。
私は、市の家庭相談室の家庭児童相談員の方から説明を受けて初めて知りました。
家庭相談室は、各市区町村にあります。保健センターに併設している場合が多いようです。感覚統合の未発達が原因と言われ、対策はどうすればいいのか・・・
みなさんも考えてみてください。
1つヒントは、子どもは思ったことを上手く言葉にして
伝えられないということです。
ちょっと、おさらい。
【関係機関の行脚】
かかりつけ小児科→大学病院の小児科→整形外科→市の家庭相談室→・・・
保育所で毎年のように「ちょっと動きがぎこちないんですよね。」と言われ上記のとおり、関係機関に診てもらいました。
異口同音に「特に問題ないです。個性でしょう。」
と言われ返されました。
確かに、診てもらうその瞬間を切り取ってみれば「問題ない」ですし障がいではなく「個性でしょう」。
障がいというのを定義するのは難しいですが私の理解では、「その特性によって、本人および本人を取り巻く人や社会生活に支障をきたす事象を発生させ、困った状況になっている」と捉えています。
ですので「動きがぎこちなくても」、本人を取り巻く人や社会生活に支障はありません。本人以外は困っていないのです。
ただ、本人は困っているのです。
・まっすぐ走れない、椅子に座ってられない、跳躍ができない。
・箸で食べ物をつかめない。
周りも困っている状況もありました。
・周りの喧騒具合にあわせて、声の調整が難しい。
同時期に以下の特性もありました。発達との因果は不明。
・同年代の子ども達とのやり取りが少ない。
・気持ちの切り替えが難しい。
・予定不調和に対応できない。異常に不安がる。
そして、親が最も懸念してしまうのは本人が“いかんともしがたい状況”で「できない」にまつわるワードを周りの人から聞かされることによって、自信や自尊心が低下することです。
具体的には
「どうして出来ないのよ!」
「何度言ったらわかるのよ!」
「覚えるつもりあるの?」
「がんばれない子だ」
といった種類のものです。
この“いかんともしがたい状況”というのを、子どもは言語化して伝えられないのです。
単純に言うと「体の使い方が分からない。」それだけのことです。
キャッチボールを例にして話すと・・・
次の問題を抱えている:
視野がぼんやり見え、どのように眼球を動かせば(目を使えば)野球のボールを捕捉し手や腕を動かしてキャッチできるか分からない。
周りの人は「もっとボールを良く見ろよ」というが、この状況をどう説明してよいか言葉が浮かばない。
一次解析:
視力を計測する。
眼球運動を診る。
身体能力測定をする。
自分が思った通り筋肉が収縮できるか確認する。
対策:
視力が悪い → メガネをかける
眼球の動き → 眼球の動きのトレーニングをする
手や腕を動かす → 腕の筋肉の収縮、手指の曲げ伸ばしの関係性を学ぶ。
必要ならばリハビリ(訓練や練習)をする。
グローブを装着し、捕球能力を補助する
となります。
専門機関について
一次解析をし、対策を始めるということですが「専門機関は・・・」と悩んでいるときに以前、私がお世話になっていた
心理カウンセラーの方より「療育センター」のお話を伺うことができました。
【問題】
感覚統合の未発達が原因と言われ、対策はどうすればいいのか・・・
【答え】
専門機関(療育センター)へ一次解析に行く。
ということでした。(わたしの場合です。)
無論、答えは1つでないです。ケースバイケースです。
多くの発達障がいは、2019年4月時点で治療薬がありません。
対処療法的なもの、神経の動きを改善する薬はありますが(しびれを取るたぐい)やはり根本対策としては、トレーニングをすることになります。
次回は、療育センターへ初めて行ったときの話をしようと思います。
(少し尺が余ったので)
療育に関わって、NOT障がい者にも有益かなと思ったグッズを紹介します。
■タイムタイマー 60分 時間管理 (8cm)
残り時間の「見える化」ができるタイマー時計。
登校前のグダグダが、少し軽減したかも。テレビゲームを止めるのがスムーズになったかも。
ビープ音が3秒と短く、うるさくないのも良かった。
学生さんなら、試験時間を意識した勉強に。
社会人なら、制限時間を意識したプレゼン練習に。
まだ試したことはないのですが、職場の会議で使ってみたいと思っています。
残り時間を意識しながらゴールに向かっていく意識が高まればいいなと。
今回はこんなところです。