前回は二人目の出産と、育児の父親関与実情についてを お話しました。
今回は、私自身の育児参加経験と、思うところを書いてみようと 思います。
6歳未満児をもつ夫婦の1日の家事・育児時間の国際比較(平成28年 総務省調査) https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/ottonokyouryoku.html
【父親】
フランス:2時間30分(うち育児は0時間40分)
日本:1時間23分(うち育児は0時間49分)
ドイツ:3時間00分(うち育児は0時間59分)
【母親】
フランス:5時間49分(うち育児は1時間57分)
日本:7時間34分(うち育児は3時間45分)
ドイツ:6時間11分(うち育児は2時間18分)
(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、ノルウェーより
父親の育児の時間が短い3つをピックアップし
特に育児時間について見ていきます。
ちょっと気になるところ・・・(以下3行はフォントサイズ小さめで)
比較国に中国や韓国、トルコ、インド、ロシア、オーストラリア、ブラジルなどが 入ってないところに違和感があります。なぜ、アメリカとヨーロッパと局地的に北欧を 挙げるのか。データが取れていないのでしょうかね。
で、男性の育児時間に関して、日本は最下位ではないようです。最下位のフランスとは、9分差ですが。。。
平成23年の調査(http://fathering.jp/activities/fatherhood)では 日本が最下位でしたのでようやく最下位脱出ですね。
時間で触れていますが、比率で考えてみると
【準備情報】母親育児時間+父親育児時間
フランス:157分
日本:274分 ←なんか長くないですか?
ドイツ:197分
【父親育児割合(%)】
フランス:25.4% (157÷40)
日本:17.8% (274÷49)
ドイツ:29.9% (197÷59)
フランスに大差で負けています。
各国で事情がありますから「ウチはウチ、ヨソはヨソ」ということもありますが 日本のお父さんは、お母さんの5分の1も育児に時間を充てていない ということが言えます。
私自身のことを省みてみますと 育児(子どもに関連する家事も含む)に1日3時間程度あてています。
朝2時間(起床催促、服着脱補助、食事関連、保育園送出)
夜1時間(食材買い物、洗濯関連、風呂関連)
妻もフルタイムで働いていますから多くを妻に担当させることはできません。
でも妻のほうが、家事・育児時間は私の1.5倍ほど多くよく「不公平だ」と言われています。
保育園の朝の送り出しを担当して、はや8年を迎えます。
序々に父親が送り出しを担当する家庭が増えてきたと思います。
そんな中「『お父さんが来てくれて、いいなー』と言われていいでしょう」と言ってくるお母さんがいます。しかしながら、当事者として言わせてもらうと「お父さんが来てくれて、いいなー」は、ほぼ言われたことはないです。
逆に圧倒的多数の「お母さんの送り出し」でないことに対する違和感を言うときも。「なんで、ウチはお父さんなの?」と。
「お母さんは、朝から会社で頑張っているの」と言って聞かせますがなんとも言えない気持ちになります。
また、別の側面からの父親育児の感じ方をお話しますと女性ばかりの場所(保育園や保健センター)における疎外感ですね。
加えて、無言の「母親を出せ、(用があるのは)おまえじゃない」感がまだまだありますね。母子手帳も読み、子どもの体調や成長暦についてもよく把握していると思うのですが 次のように感じます・・・
施設の人「出産されたお母様のほうが、よくわかっておりますし」
→お父様からお母様へ伝言ゲームになって非効率ですし
・・・とグチグチ書くと長くなりそうなので
私がとても共感したサイト記事を紹介することで代用したいと思います
NPO法人 tadaima!
( http://npotadaima.com/aboutus/ )
子育て業界の意識が変わらないと、パパの意識改革は進まない
~パパはママのお使いか!?~
http://npotadaima.com/2018/03/30/post-3479/
この記事の中盤くらいに書かれている
~施設の方々から「ママじゃなくてパパが来た!大丈夫かな~?」って不安が
溢れ出ちゃってるわけです。~
→この当たりがとても共感できるのです。
(余談:いわゆる「イクメン」って、顔面偏差値も、経済的充実度も関与してると思います)
最後に少し毒づきましたが、育児と労働という二律背反の事象をどう折り合いをつけて相互に影響を少なくするかを頑張って考え、Try and Errorを実施する必要があると思うのです。経済団体も保健・福祉団体も。
ふと、厚生+労働=厚生労働省 なんだから、もう少しうまく出来そうなのになぁ、と。。
今回はこんなところです。