昨年11月「ファイナルファンタジー15」がついに発売されましたね。私も楽しんでプレイしています。本作はとても科学技術が発展していて主人公であるノクティス王子がスマートフォンを使う所も見られます。1王族が携帯しているスマートフォンはいったいどんなセキュリティで守られているかとても興味があります。
ということで今回はスマートフォンのセキュリティについて少し考えてみようと思います。前回と同じくあまり難しい内容ではなく、皆さんの普段の生活をセキュリティ的な視点で見ていきます。
何を優先するか考える
私たちはスマートフォンを持つことで便利になった反面いろいろなリスクを抱えるようになりました。スマートフォンは、今はフィーチャフォンやガラケーと呼ばれる携帯電話と違い、使える機能がより高度で多彩になった分それを失ったり他人に悪用されたりした場合のリスクが大きくなっています。
そんなスマートフォンを安全に使うためにまず考えなければいけないのは、どのようなリスクが存在して何を優先すべきか、ということです。
ということでどんなリスクが潜んでいるか、とりあえずいくつか考えてみました。
- 置き忘れたり落としたりして紛失する
- 盗まれて悪用される
- 適切ではないアプリによって位置情報がばれてしまう
- FacebookなどのSNSに不正ログインされてしまう
- ウィルスに感染して秘密の情報が漏れる
- 偽サイトによる嘘の情報に惑わされる
考え出せばたくさん見つかるものですが、セキュリティのために生活しているわけではありませんので、あせって一度に全部のリスクを対策するのは良いやりかたとはいえません。よって何を優先するか考えるわけですが、ここで大切なのは「被害がどれだけ発生しやすいか」と「被害が起きたときにどれだけ損をするか」という点です。
これは個人個人によってばらつきがでてくるものですが、ことスマートフォンに限っては紛失および盗難のリスクが重大だと考えるべきでしょう。スマートフォンは手に収まるサイズで持ち運べて外でも頻繁に取り出して使う以上、紛失しやすいことは疑いようがありません。また紛失した場合、他の人と連絡が非常に取りづらくなるのはもちろんのこと、中に入っている写真を見られたり、おサイフケータイを不正に使用されたりする危険もあります。
スマートフォンのセキュリティ対策を取る際は、まずは紛失および盗難を防ぐ方法を考えることをオススメします。
複数の対策を取る
Googleで「スマートフォン 紛失 対策」で検索すると非常に多くしかも優良な情報が見つかります。せっかくスマートフォンを使っているのですからこういった情報はフル活用すべきですが、大切なことは複数の対策を取ることです。
何事も100%防げる対策というのは存在しません。例えばスマートフォンを鎖で体にがんじがらめに巻きつけておいたとしましょう。一見強固なセキュリティに見えますが、鎖が絶対に千切れないという保証はありませんし、スマートフォンを使う際は少なくとも鎖を解かないといけないわけですから100%安全とは言い切れません。なにより鎖で体に巻きつけるなんて普通の人はやりたくないですしナンセンスです。
複数の対策を考えるときにはまず紛失から悪用されるまでの段階を考えてみるといいかもしれません。
- 紛失しづらくする対策
- 紛失したときに見つけやすくする対策
- 紛失しても悪用されづらくする対策
とりあえず3つの段階に分けてみました。鎖の例は1の紛失しづらくする対策に該当しますが、いくらこれを強固にしてもやはり無くすときは無くすものです。よって二の手、三の手を考えるようにします。仮に紛失したとしても盗まれる前に取り戻すことができればいいですし、盗まれたとしても悪用するまでの時間稼ぎや、そもそも悪用する手段を奪うことができれば被害を抑えることができます。
対策を考えるときには一つだけを強固にするのではなく、複数の対策を取るようにしましょう。
自分が受け入れられる対策を取る
最近紛失防止対策としてネックストラップを調べていました。落下防止にもなりますし対策としては有効だと考えていますが、気になったのはネックストラップをつけて首からスマートフォンを提げるのが「ダサい」という意見がインターネット上に存在することです。
正直「えぇ~、そんなにダサいかなぁ~?」と思いましたし、ダサいと思う人が全体の何%なのかは分かりませんが、とりあえず仮に無視できない数の人がネックストラップをダサいと感じているということにしましょう。
そうすると問題がありましてネックストラップによる安全性とつけた場合に他人からどうみられるかを天秤にかけることになります。人によっては「えー、ネックストラップなんてダッサいしありえない」という人もいるでしょう。要するにトレードオフの問題です。
こういった見た目の例はちょっと特殊ですが、他にも例えば手間や金銭の側面もあります。ネックストラップは消耗品です。長く使い続ければ接続部分やヒモが弱くなりますので定期的に取り替える必要があります。他にも紛失を防止する製品やサービスはお金や手間がかかるものがあります。先ほども言いましたが、私たちはセキュリティのために生活しているわけではありませんので、自分が受け入れられる対策を取るようにしましょう。自分が受け入れられない対策を取れば、対策がおざなりになったり、やめてしまったりして結果的に思うように守れないということになりかねません。
ちなみに私はネックストラップを使用していません。いえ、ダサいからというわけではなく、首から提げるのが煩わしいからなのですが。その代わりに、よくスマートフォンを取り出す外食時には退店時に必ずスマートフォンを持っていることを確認するよう習慣付けています。こういう習慣づけ一つも立派な対策だと考えています。
次回の話
今回はちょっと概念的な話ばかりでしたので、次回はちょっとだけ具体的な紛失対策を説明します。ただ途中にもありましたがGoogle先生に聞いてみるといろんな対策を教えてくれますので、自分なりに気になったポイントをピックアップしていきます。
- ノクティスが使っているスマートフォンについて詳しく触れられるシーンは今のところ見当たりません。ゲームでは戦場を飛び回ったり剣を振り回したりしてモンスターと戦いますがストラップやチェーンもつけているようには見えません。そのうち無くしてしまいそうですが、実は「武器召喚」の能力でスマホも取り出せるのかも、と妄想しています。 ↩